「マウントを取る」という言葉は、SNSや日常会話でよく見かけますよね。

でも、「なんとなく意味はわかるけど、正確にはどういう意味?」「自慢することと何が違うの?」「あの人の発言ってマウントなのかな?」と迷うこともあるのではないでしょうか。

さらに、実際にマウントを取られると、言い返したほうがいいのか、無視したほうがいいのか、悩んでしまいますよね。

この記事では、「マウントを取る」の意味や正しい使い方、具体的な会話例、マウントを取る人の特徴や心理、マウントを取られたときの対策までわかりやすく解説します。

読み終わるころには、「これはマウントかも?」と判断しやすくなり、相手に振り回されずに対応する方法もわかりますよ。

Contents
  1. 「マウントを取る」の意味とは?由来もわかりやすく解説
  2. 「マウントを取る」の正しい使い方と例文
  3. マウントを取る人によくある特徴7つ
  4. なぜマウントを取るの?その心理とは
  5. これってマウント?よくある具体例を場面別に紹介
  6. マウントを取る人と「ただの自慢」の違い
  7. マウントを取られたときの対策7選
  8. 職場・友達・家族など関係別の対処法
  9. もしかして自分も?無意識にマウントを取らないための注意点
  10. マウントを取る人とは無理に張り合わなくてOK
  11. まとめ

「マウントを取る」の意味とは?由来もわかりやすく解説

「マウントを取る」は、相手に対して自分のほうが優れている、自分のほうが上の立場であると示そうとする言動を意味します。

たとえば、相手の話を聞いて「私のほうがもっとすごい経験をしている」「そんなことも知らないの?」などと、自分の優位性をアピールする行為が代表的です。

「マウント」という言葉にはもともと「乗る」「上に乗る」といった意味があり、格闘技などで相手に馬乗りになって優位な状態になる「マウントポジション」から、人間関係で優位に立とうとする意味へ広がったとされています。

「マウントを取る」とは簡単にいうと?

簡単に説明すると、

「相手より自分のほうが上だと示そうとすること」

です。

たとえば、

  • 学歴や仕事の実績を自慢する
  • 恋愛や結婚について優位性をアピールする
  • 持ち物や収入などを比べる
  • 相手の知識不足を指摘して優位に立つ
  • 「私はできるけど」と自分の能力を強調する

などが「マウントを取る」に当てはまります。

ただし、単に自分の経験や知識を話しただけで、必ずしもマウントになるわけではありません。

重要なのは、相手より自分が上であることを示そうとしているかどうかです。

「マウント」と「マウンティング」は同じ?

「マウント」と「マウンティング」は、日常会話ではほぼ同じ意味で使われます。

「マウントを取る」は、相手より優位に立とうとする具体的な言動を指し、「マウンティング」はそのような行為全般を表すことが多い表現です。

たとえば、

「あの人、いつもマウントを取ってくる」

「最近、友達からマウンティングされる」

のように使えます。


「マウントを取る」の正しい使い方と例文

「マウントを取る」は、友達との会話や職場、SNSなど、さまざまな場面で使われています。

実際の会話をイメージすると、意味がさらにわかりやすくなります。

日常会話で使う場合

友達との会話なら、次のように使えます。

「新しいバッグを買ったって話したら、友達が『私ならもっと高いブランド買うけどね』って言ってきた。ちょっとマウント取られた気分だった」

この場合は、バッグの価格を比較して、相手が自分より上であることを示そうとしているため「マウント」と感じやすい例です。

職場で使う場合

職場では、仕事の経験や知識を使ったマウントもあります。

「新人だから仕方ないけど、そんなことも知らないの?って毎回言われる。ちょっとマウントを取られている感じがする」

このように、相手の知識不足を強調して、自分のほうが上だと示す発言はマウントと受け取られることがあります。

恋愛や結婚について使う場合

恋愛や結婚に関する話題も、マウントが起こりやすい場面です。

「彼氏ができた友達から『早く結婚したほうがいいよ』と言われた。アドバイスというよりマウントに聞こえてしまった」

恋愛や結婚は人によって価値観が違うため、相手の状況を考えずに自分のほうが幸せだとアピールすると、マウントと受け取られる場合があります。

「マウントを取る」を使った例文

ほかにも、次のような使い方ができます。

  • 「あの人は何を話してもマウントを取ってくる」
  • 「SNSでフォロワー数を使ってマウントを取られた」
  • 「自慢話だけならいいけど、毎回人と比べてくるからマウントに感じる」
  • 「マウントを取られても気にしないようにしている」

マウントを取る人によくある特徴7つ

マウントを取る人には、いくつか共通する傾向があります。

もちろん、ここに当てはまるからといって必ずマウントを取る人とは限りません。

しかし、複数の特徴が重なっている場合は、相手との会話を少し注意して見てみるとよいでしょう。

1.人と自分をすぐに比較する

マウントを取る人は、「自分と相手のどちらが上か」を気にする傾向があります。

仕事、収入、学歴、恋愛、結婚、子ども、住んでいる場所、持ち物など、さまざまなものを比較します。

「私のほうが上」と思える材料を見つけると、それを会話の中でアピールすることがあります。

2.相手の話を自分の話にすり替える

相手が何かを話しているときに、すぐ自分の話へ持っていくのも特徴のひとつです。

「旅行に行ったんだ」と話したら、

「私なんて海外に何回も行ってるよ」

と返してくるようなケースです。

会話の目的が「共感」ではなく、自分のほうが上だと示すことになっている可能性があります。

3.相手の成功を素直に喜ばない

誰かが仕事で褒められたり、恋人ができたり、欲しかったものを買ったりしたときに、素直に「おめでとう」と言えない人もいます。

「でも、それくらい普通じゃない?」

「私のときはもっと大変だったよ」

などと、相手の喜びを小さくするような発言をすることがあります。

4.知識や経験を必要以上にアピールする

知識が豊富なこと自体は悪いことではありません。

ただし、相手が知らないことをわざと強調して、

「そんなことも知らないの?」

という態度を取る場合は、マウントになりやすいでしょう。

5.頼んでいないアドバイスをしてくる

「こうしたほうがいいよ」「普通はこうするよ」など、求めていないのにアドバイスを続けるケースもあります。

もちろん、本当に親切心からアドバイスしている場合もあります。

判断するときは、相手の話を聞く姿勢があるか、自分の正しさを押しつけていないかを見ることが大切です。

6.何でも勝ち負けで考える

「どっちがすごいか」「どっちが成功しているか」という考え方が強い人は、会話でも競争になりやすい傾向があります。

こちらが競争するつもりがなくても、相手から勝手に比較されるため、話している側が疲れてしまうこともあります。

7.SNSで自分の優位性をアピールする

SNSでは、旅行、ブランド品、仕事、恋愛、収入などを使って、間接的に優位性をアピールするケースもあります。

ただし、SNSで充実した生活を投稿しているだけではマウントとは限りません

投稿の内容だけで相手の意図を決めつけないことも大切です。


なぜマウントを取るの?その心理とは

「どうしてわざわざ人と比べるの?」と不思議に感じることもありますよね。

マウントを取る理由は人によって異なりますが、自分に自信がないことや、他人から認められたい気持ちが背景にある場合があります。

自分のほうが上だと確認したい

人と比較することで、「自分は大丈夫」「自分のほうが優れている」と安心しようとする場合があります。

そのため、実際には自信満々に見える人でも、内心では自分に自信がないこともあります。

周囲から認められたい

「すごいと思われたい」「羨ましいと思われたい」という承認欲求が強い場合もあります。

その気持ちが強くなると、自然な会話よりも自分を大きく見せることが優先されてしまいます。

相手に負けたくない

何でも競争として考えてしまうタイプもいます。

相手が自分より評価されたり、幸せそうに見えたりすると、「自分も負けていない」と示したくなるのです。

無意識にマウントしていることもある

本人には悪意がなく、単純に自分の経験を話しているだけというケースもあります。

そのため、一度の発言だけで「この人はマウントを取る人」と決めつけないことも大切です。


これってマウント?よくある具体例を場面別に紹介

マウントは、日常のさまざまな場面で起こります。

「これって普通の会話?それともマウント?」と迷ったときは、相手が自分の優位性を示そうとしているかを考えてみましょう。

仕事でよくあるマウント

仕事では、経験年数や役職、知識などを使ったマウントがあります。

たとえば、

「そのやり方、効率悪くない?私はもっと簡単な方法知ってるけど」

「まだその仕事やってるの?私はもう全部終わってるよ」

などです。

単なる情報共有の場合もありますが、相手を下に見るニュアンスが強ければマウントと感じやすくなります。

恋愛・結婚でよくあるマウント

恋人や結婚生活などは、比較の対象になりやすいテーマです。

「まだ独身なんだ。私は早く結婚してよかった」

「うちの旦那は何でもやってくれるから助かってる」

など、自分の恋愛や結婚生活を相手より上に置くような発言は、マウントと受け取られる場合があります。

子育てでよくあるマウント

子育ても人によって事情が違うため、比較されるとストレスを感じやすい分野です。

「うちの子はもう一人でできるよ」

「そんなに手がかかるんだね」

など、子どもの成長や育て方を比較する発言は、相手を傷つけてしまうことがあります。

お金や持ち物に関するマウント

ブランド品や車、住んでいる場所なども、マウントの材料になることがあります。

「それ、結構安かったんじゃない?」

「私は長く使うものはちゃんとしたブランドを買うかな」

など、相手の持ち物を下げながら自分のほうが上だと示す場合は、マウントになりやすいでしょう。


マウントを取る人と「ただの自慢」の違い

「自慢話」と「マウント」は似ていますが、まったく同じではありません。

大きな違いは、相手との比較や優劣を意識しているかどうかです。

行動マウントただの自慢
自分の成功を話す
自分の経験を話す○の場合あり
相手より上だと示す
相手の失敗や弱点を指摘する
相手の話を否定する
単純に嬉しくて報告する

たとえば「資格に合格した!」という報告だけなら、基本的には自慢や喜びの共有です。

一方で、

「私は資格を取ったけど、あなたはまだ取ってないんだよね」

となると、相手との優劣を意識しているため、マウントと感じやすくなります。

つまり、何を話したかだけではなく、どういう意図や言い方だったのかがポイントです。

マウントを取られたときの対策7選

マウントを取られると、つい言い返したくなることがあります。

しかし、こちらも張り合ってしまうと、さらにマウント合戦になってしまうことがあります。

大切なのは、相手の土俵に乗らないことです。

1.軽く受け流す

最も簡単なのが、深く反応しない方法です。

「そうなんだ」

「へえ、すごいね」

「そういう考え方もあるね」

くらいで終わらせます。

相手が求めている「羨ましがる」「悔しがる」といった反応をしなければ、会話が続きにくくなります。

2.張り合わない

「私だって○○できるよ」と言い返したくなるかもしれません。

しかし、そこで競争に乗ると、相手もさらに上の話を出してくる可能性があります。

マウントされたら勝とうとしない。

これだけでも精神的な疲れをかなり減らせます。

3.話題を変える

マウントが始まったら、別の話題へ移してしまうのも効果的です。

「そういえば、最近○○って知ってる?」

「ところで、この前話してた件だけど……」

など、自然に話を変えてみましょう。

4.相手を否定せず会話を終わらせる

職場など、関係を悪くしたくない場合は、相手を真正面から否定しない方法がおすすめです。

「そうなんですね。参考にします」

と一度受け止めたうえで、仕事の話など本来の話題へ戻します。

相手の価値観を変えようとするより、必要な会話だけをするほうが現実的な場合があります。

5.反応を薄くする

マウントを取る人が毎回こちらの反応を楽しんでいるようなら、反応を薄くするのもひとつの方法です。

驚いたり悔しがったりせず、淡々と対応します。

「そうなんだね」

と平坦に返すだけでも十分です。

6.必要以上に自分の情報を話さない

相手に自分の情報を詳しく伝えすぎると、比較の材料にされてしまうことがあります。

特に、

  • 収入
  • 恋愛
  • 家族
  • 仕事
  • 持ち物
  • プライベートな悩み

などは、相手によっては話しすぎないほうが安心です。

7.どうしてもつらいなら距離を置く

何度もマウントを取られてストレスがたまるなら、距離を置くことも立派な対策です。

すべての人と仲良くする必要はありません。

職場なら必要な連絡だけにする、友人なら会う頻度を減らすなど、無理のない範囲で関わり方を調整しましょう。

職場・友達・家族など関係別の対処法

マウントへの対応は、相手との関係によって変える必要があります。

「言い返す」「無視する」だけが正解ではありません。

職場の人には感情的にならず必要最低限に

職場の場合は、完全に関係を断つことが難しいですよね。

そのため、

「業務に必要な話だけする」

「個人的な情報を話しすぎない」

「感情的に言い返さない」

ことを意識しましょう。

もし嫌がらせや人格否定など、単なるマウントを超えた問題になっている場合は、上司や人事など第三者へ相談することも検討してください。

友達なら一度きちんと伝える

親しい友達なら、相手に悪意がない可能性もあります。

その場合は、

「そういう言い方をされると、ちょっと比べられている感じがしてつらい」

と、自分がどう感じたのかを伝える方法があります。

それでも改善しない場合は、少し距離を置いてもよいでしょう。

家族には境界線を作る

家族の場合は簡単に距離を置けないこともあります。

「その話はしたくない」

「それぞれの家庭で違うからね」

など、話してよい範囲を自分で決めることが大切です。

すべての発言に反応する必要はありません。

もしかして自分も?無意識にマウントを取らないための注意点

ここまで読むと、「もしかして自分も無意識にマウントを取っているかも?」と心配になる人もいるかもしれません。

マウントは、本人に悪意がなくても相手にそう受け取られることがあります。

相手の話を否定してから自分の話をしない

「それより私は……」

「でも私の場合は……」

と、すぐに自分の話へ持っていくと、相手は「張り合われた」と感じるかもしれません。

まずは、

「それは大変だったね」

「よかったね!」

など、相手の話を受け止めてから自分の話をすると、印象が大きく変わります。

相手から聞かれていない比較をしない

「私のほうが高い」「私はもっとできる」など、必要のない比較は控えましょう。

自分にとっては何気ない発言でも、相手には競争を仕掛けられたように感じられることがあります。

アドバイスは求められてからする

「こうしたほうがいいよ」と言う前に、

「アドバイスしても大丈夫?」

と確認するだけでも、押しつけ感を減らせます。

人によっては、解決策よりも「ただ話を聞いてほしい」ということもあります。

マウントを取る人とは無理に張り合わなくてOK

「マウントを取られたら、どう言い返せばいいんだろう?」と考えてしまいがちですが、必ずしも言い返す必要はありません。

相手がどれだけ自分の優位性をアピールしてきても、自分まで競争に参加する必要はないからです。

「そうなんだね」と受け流す。

話題を変える。

必要以上に自分のことを話さない。

それでもつらいなら距離を置く。

このように、自分の心を守ることを優先して大丈夫です。

マウントを取る人の心理には、自信のなさや承認欲求などが関係している場合もあります。相手の背景を知ることで、必要以上に腹を立てずに済むこともあります。

ただし、だからといって相手の言動を我慢し続ける必要はありません。

「相手がどう思うか」よりも「自分が心穏やかに過ごせるか」を大切にしましょう。

まとめ

「マウントを取る」とは、相手より自分のほうが上だと示そうとする言動のことです。仕事や恋愛、結婚、子育て、持ち物など、さまざまな場面で起こります。

ただの自慢との違いは、相手との優劣を意識しているかどうかです。

もしマウントを取られたときは、無理に言い返したり張り合ったりする必要はありません。

受け流す、話題を変える、反応を薄くする、必要以上に自分の情報を話さない、距離を置くなど、自分に合った方法で対応しましょう。

大切なのは、相手との勝ち負けではなく、自分が疲れない人間関係を作ることです。